松江めぐり

お茶と和菓子を楽しむ


松江は京都、金沢と並び日本三大菓子、茶処として知られています。これも大名茶人であった松江藩松平家 7 代藩主・松平治郷 (不昧公) が茶道「不昧流」を大成させたことで、茶の湯文化が浸透したと言われています。不昧公が茶会で使われた和菓子や茶道具などは「不昧公好み」として今も受け継がれ、四季の移ろいを感じながらゆったり過ごす「お茶のひととき」が今日も息づいています。

茶室で抹茶を一服

月照寺
松江藩松平家の菩薩寺で、四季折々の花が咲き誇り、毎年 4 月には「茶せん供養」が行われます。書院「高真殿」では不昧公が愛飲した名水で抹茶と銘菓・路芝 (みちしば) がいただけます。
普門院三斎流茶室 (観月庵)
松江城の鎮護の寺である普門院内には三斎流の茶室・観月庵があります。不昧公が松江城から堀川を船に乗って訪れ、茶事を楽しんだと言われています。抹茶と一緒に季節の和菓子がいただけます。

明々庵
松江城が望める丘の上に建つ不昧公好みの茶室・明々庵。そこの「百草亭」では、枯山水の庭と鳥のさえずりを聞きながら抹茶を。菓子は小さくカットされた明々庵オリジナルの「菜種の里」。
菅田菴
松平不昧公の指図で、向月亭や御風呂屋とともに建築された、日本を代表する茶室・庭園。菅田菴はほぼ創建当初からの姿を今に伝えており、不昧の茶の湯の思想を知ることのできる最も象徴的な遺構です。茶室の中で抹茶と和菓子がいただけます。
ぼてぼて茶
天日干しをした茶花と番茶を煮出し茶碗に入れ、茶せんで泡立てます。そこに赤飯や漬け物、黒豆などを入れた、いわば出雲地方に伝わる「お茶漬け」。具が残らないように一気に流し込むのがこつです !

松江城大茶会を開催

日本三大茶会の一つ「松江城大茶会」を松江城山公園で開催。地元の抹茶や煎茶の流派が参加するので、お手前も拝見しながらお茶と和菓子が味わえます。不昧公の命日 (4 月 24 日) に近い日曜日には「茶せん供養」ならびに記念茶会も催されます。

4 月 24 日と毎月 24 日は「茶の湯の日」

松江市は文化を生かしたまちづくりを進めています。松江市の特色ある文化の 1 つである「茶の湯文化」に触れる、そんなきっかけになる日になればと、松平不昧公の命日である 4 月 24 日と毎月 24 日を条例で「茶の湯の日」としました。
茶の湯の日だからと言って特別なことはしなくても OK! お茶や和菓子を味わったり、カフェで抹茶スイーツを満喫したり … ちょっと茶の湯文化に触れてみると松江ライフがもっと楽しくなるかも ! 家族みんなで茶の湯文化に触れてみてはいかがでしょうか。

松江の銘菓

松江は今でも和菓子が受け継がれ、松江銘菓として愛されています。

若草
良質のもち米を求肥に練り上げているので、中はふっくらしています。その求肥に薄緑の寒梅粉がまぶしてあります。
山川
日本三大名菓の一つです。赤は紅葉、白は川の水を表した、しっとりした落雁です。甘さの中に、程よい塩の風味があります。
菜種の里
春の菜の花畑に、白い蝶が飛び交う様子を表現した落雁です。白い蝶は玄米を炒ったものです。春を感じる和菓子の一つです。
姫小袖
和三盆糖の打菓子の中に皮むき餡が入っています。紅白の色と模様が美しく、贈りものとしても喜ばれています。

和菓子屋リスト

桂月堂 一力堂 風流堂 三英堂 彩雲堂 福田屋 清松庵たちばな ●風月堂

和菓子を味わう

出雲式日本庭園を眺めながら、つくりたて和菓子が味わえます。喫茶きはる
松江歴史館内にある「喫茶きはる」では、松江和菓子の研究家 現代の名工・伊丹二夫氏による、つくりたての和菓子がいただけます。季節のものや創作和菓子まで、お好みのものが選べます。
※名工による上生菓子実演販売は都合によりしばらくの間お休みしております。喫茶きはるは通常通り営業しております。(2024/3/27)

和菓子作り体験

色鮮やかなカワイイ和菓子を自分でつくってみましょう。カラコロ工房 (改装のため R6.9 月頃まで休館中)
カラコロ工房内では和菓子職人の指導のもと、和菓子の形づくりが体験できます。職人技を間近で見ながら季節の花などをあしらった「練りきり」と「きんとん」が各 1 個ずつできます。銘菓・若草がプレゼントされ、計 3 個お持ち帰りできます。

茶室『明々庵』で特別なひとときを

POINT
  • トワイライトエクスプレス「瑞風」の立寄地であり、「茶どころ・松江」を象徴する茶室「明々庵」での特別なひととき
  • 「不昧公好み」と称される茶室や庭園、和菓子にいたるまで徹底解説付き
所要時間 :約 70 分
催行日 :通年 (除外日 :4 月 29 日 ~ 5 月 5 日、12 月 30 日 ~ 1 月 3 日)
時間 :10:00 ~、14:00 ~ (木曜日は 14:00 は除く) ※日時の詳細はお問い合わせください

定員 :
各回 15 名 (最少催行人数 2 名) ※団体受入可
予約 :7 日前まで
料金 :1 人 1,500 円 (税込) ※拝観料、抹茶 (菓子付き)、ガイド料を含む。※ご自身でのお点前は 200 円追加

問合せ先 :
株式会社山陰中央新報社 文化事務局 0852-32-3468
* 受付時間 9:30 ~ 18:30(日・祝を除く)

松江駅周辺 2 時間あそび

松江駅周辺には和菓子屋さんが何軒もあります。バスや電車の待ち時間を利用して、松江不昧公老舗会の和菓子とお抹茶を 2 時間で楽しんでみませんか。松江駅周辺 2 時間あそび
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