松江めぐり

怪談のふるさと 松江

怪談と松江

古来日本には、幽霊、妖怪など超自然的存在や現象に関する民話が多く語り継がれてきました。その中でも「怪談」は怖さや怪しさを感じさせる物語で、代表的な作品には『四谷怪談』、『皿屋敷』などがあります。
松江には「月照寺の大亀」や「小豆とぎ橋」などの怪談が語り継がれ、それにまつわる史跡や寺などが多数残っています。これも親から子へ、子から孫へと自然や異界への畏怖の念や、先人への敬意を伝えてきたからでしょう。
怪談「耳なし芳一」や「雪女」の著者でもあるラフカディオ・ハーンこと小泉八雲は、松江在住の際に結ばれた妻のセツに、松江に伝わる怪談を毎晩語らせました。八雲は日本の怪談に強く惹かれ、おどろおどろしい話の中にも美しい日本の文化があり、さらに人間にとって、かけがえのないメッセージが込められていると感じ、のちに 40 編もの怪談を残しています。

松江を愛した文豪 小泉八雲

小泉八雲は 1850 年にギリシャのレフカダ島で生まれました。19 歳の時にアメリカに渡り、24 歳の時に新聞記者となり、その後、フランス文学を英語に翻訳するなどアメリカで広く認められるようになりました。来日したのは 1890(明治 23 年)、ハーンが 39 歳の時でした。その 5 カ月後には松江中学校の英語教師として赴任し、生徒や松江の人たちから「へるん先生」と呼ばれ、親しまれていました。翌年、身の回りの世話をしていた小泉セツと結ばれました。
八雲は松江の風土や文化、風習に強い印象を受け、その神秘性にも惹かれていきます。武家屋敷に移り住み、家では着物で過ごし、枯山水の小庭を愛でるなど、まるで日本人のような暮らしでした。また堀端から松江城辺りを散歩するのが日課で、城山稲荷神社ではよく狐の石像を眺めていたそうです。
しかし松江の冬の寒さに馴染むことができず、わずか 1 年 3 カ月の滞在でした。その後、熊本、神戸、最後は東京に移り住み、54 歳の若さで生涯を終えました。
八雲が書いた日本に関する本は十数冊あり、その中でも『知られぬ日本の面影』では、松江のまちの営みや人々の暮らしを五感で観察し、「言葉の画家 (ワード・ペインター)」と呼ばれる美しい文章で描写しています。

小泉八雲旧居
八雲が住んでいた武家屋敷が、ほぽ当時のままに保存されています。八雲お気に入りの枯山水の小庭を眺め、鳥の声、草木の香りなど、「日本の美」を五感で味わってみましょう。
小泉八雲記念館
作家、ジャーナリストとして知られる八雲の直筆の原稿や初版本などの遺愛品が展示されています。愛用の机と椅子は、視力が悪かったことから特注で作ったものです。


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9 月 14 日 (土)、28 日 (土)
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