近・現代

明治維新後、松江は島根県都となり、1889(明治 22) 年 4 月 1 日に市制を施行しました。1890(明治 23) 年 8 月、ラフカディオ・ハーン (のちの小泉八雲) が島根県尋常中学校の英語教師として赴任し、のちに妻となる小泉セツと出会い、
塩見縄手 の旧武家屋敷で暮らし、翌年 11 月、熊本の第 5 高等学校に転任しました。ハーンは『知られざる日本の面影』を著わして日本文化を広く世界に紹介しました。
1951(昭和 26) 年 3 月、ハーンの由縁をもって、松江市は住民投票を経て京都、奈良に次いで全国 3 番目の国際文化観光都市となりました。小泉八雲旧居や武家屋敷が並ぶ塩見縄手は、1973(昭和 48) 年、松江市伝統美観保存条例の美観地区に指定され、1987(昭和 62) 年には「日本の道百選」に選ばれました。

松江は水の都で東洋のベネチアとも言われています。築城の際に作られた内堀と外堀を巡る遊覧船の運航が 1997(平成 9) 年に始まりました。屋根つきの小船に乗って、伝統美観地区の眺望や松江城を取り巻く自然を楽しむことができます。
執筆 :NPO 法人 松江ツーリズム研究会 副理事長 安部 登