トーレトーレ御神事 (とーれとーれごしんじ)
獅子頭を運ぶ祭行列に「トーレ トーレ 何でもトーレ」と子どもたちがはやしたてて歩くところから名付けられている。
「トーレ」とは「通れ」の意味と思われる。不浄立入禁止の祭に際し、何人も祭に参拝できるように境内入口で獅子頭をもって清めたことと関わっているのではあるまいか。
平浜八幡宮の大祭、神幸の事前の獅子小屋祭にかかわる行事である。
■由緒
平浜八幡宮の境内に武内神社がある。
8 月末、武内大神が近くのお旅所に神幸され、そこで、酒を作って 9 月に平浜八幡宮の祭神を接待される。お旅所の境内に獅子を安置する獅子小屋を作り獅子頭を運び込むのがこの行事で、子どもたちがすべてを執り行う。
■獅子頭
江戸中期以前のもので、なかなかの名作といわれている。雄獅子、雌獅子の一対である。
■祭の供物
一夜御水 (甘酒)、なつめ、新生姜、長茄子を 12 等分に切り忌火にかざしたものが使われる。
とき |
9 月 11 日 |
ところ |
松江市八幡町 303 平浜八幡宮・竹内神社 |