美保関町美保神社で、毎年 4 月 7 日行われる神事。
美保神社の祭神、事代主命 (ことしろぬしのみこと)(恵比須 (えびす) さま) が大国主命から国譲りの相談をうけ、譲ることに決定した後、自ら海中に青い柴垣を作っておかくれになったという故事にちなむ。
平当 (ひらど) である頭屋 (とうや) を 2 人きめ、行事は 3 月 31 日から始まる。美保神社氏子の頭 (とう) 組織は複雑で、頭屋、客人頭 (まろうどとう)、頭人 (一年神主)、それらを全部すませた上官 (じょうがん) などがあり、その人々が祭をとりしきる。頭屋は祭礼前日から同神社の隠殿 (かくれでん) にこもって物忌潔斎に入り断食、神がかった状態で頭屋行事にのぞむ。この頭屋夫婦を、青柴垣を飾った 2 隻の船にのせ、港内を一周。そののち美保神社に参拝、奉幣する。頭屋達の乗る船は、2 間四方の囲いを設け、四隅の柱に榊を立てる。もとはこの囲い自体が榊であったという。