イベント内容
シンポジウム「古代国家の形成と出雲の玉作り」
このイベントは 2022-10-22 に終了しました。
史跡出雲玉作跡指定100周年記念シンポジウム
史跡出雲玉作跡(いずもたまつくりあと)は、松江市玉湯町に所在する玉作遺跡です。古墳時代を中心に700 年に渡って玉を作り続けた出雲の代表格といえる遺跡です。今から100 年前、生産遺跡として日本で初めて国の史跡に指定されました。
玉湯町には碧玉(へきぎょく)や瑪瑙(めのう)を産出することで知られる花仙山(かせんざん)があります。花仙山で採れた石材は出雲の玉作工人によって勾玉や管玉に姿を変え、その流通は遠く北海道にまで及んでいました。出雲産の玉は、他国に類をみない彩りと美しさから、「出雲ブランド」として他国の有力者を魅了し、威信材として用いられたのです。シンポジウムでは最新の調査研究とともに、古代国家の形成に出雲の玉がいかなる役割を果たしたか紐解きます。